こんにちは、えんぞーです。
新型コロナウィルスの影響もあり、近年は家づくりに「快適さ」を求める人も増えてきました。
注文住宅を建てるなら「全館空調を取り入れたい!」そうお考えの方も多いのではないでしょうか?
実は一言で「全館空調」といっても各ハウスメーカー(以下、「HM」)ごとに特徴が大きく異なります。
当記事では、各HMで採用している全館空調の中でも三井ホームの全館空調、その名も『スマートブリーズ』について、種類・機能面・メリット・デメリットをどこよりも詳しく解説します。
最後までご覧いただければ、あなたも三井ホームの全館空調を検討しているパートナーやご友人に説明できるくらいの知識を得られると思いますので是非最後までご覧ください。
※なお、当記事では電気代に関してはあえて触れていません。
各ご家庭での使い方や全館空調の設定方法によって電気代のバラつきがあり、不透明な部分が多いため省いてますのでご了承ください。
それでは宜しくお願い致します。
家の購入は人生の中で最も大きい買い物の1つです。
後悔しない家づくりをするためには、契約前に必ず何社か比較検討をするようにしましょう。
ハウスメーカー/工務店により価格はもちろん間取りの提案力や、可能な間取りの幅が異なります。
全館空調を導入予定の方は、全館空調を採用しているハウスメーカー/工務店をまとめて比較しましょう。
一括比較はタウンライフ注文住宅がおすすめです。
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上記サービスを全て無料で受けられます!
結論
早速結論からお伝えすると、三井ホームの全館空調「スマートブリーズ」は、
個人的に積極的に導入すべき!
三井ホームの全館空調は他社と比べてもかなり性能がいいことがわかりました。
そして三井ホームの家の構造とスマートブリーズの相性が抜群に良いため、効率よく家の温度を管理することができます。
ただし、スマートブリーズは3つの種類があるため、選ぶ機種によっては想像している機能を使えない可能性もありますので注意が必要です。
これから詳しく解説していきます。
そもそも「スマートブリーズ」とは?
三井ホーム独自の全館空調システムのことを指します。
主な特徴は下記の通り。
- ほこりはもちろん、花粉やPM2.5からも守ってくれる換気システム
- 快適な温度を24時間保てるパフォーマンス
- 現行のシステムとなってから既に30,000台超の実績がある
スマートブリーズには3つの種類がある
前述しましたがスマートブリーズには3つの種類があり、ライフスタイルや使用用途に応じて最適なタイプを選ぶことができます。
- スマートブリーズ エース
- スマートブリーズ プラス
- スマートブリーズ ワン
スマートブリーズ エース | スマートブリーズ プラス | スマートブリーズ ワン | |
---|---|---|---|
冷房 | |||
暖房 | |||
除湿 | |||
換気 | |||
空気清浄 | |||
加湿 | |||
坪数の制限 | 制限なし | 制限なし | 45坪以下のみ対応 ※最新機種は対応坪数が 増えました |
脱臭 | オプション (プラズマクラスター) | (活性炭脱臭フィルター) | 標準仕様非対応 |
部屋ごとの設定面 | 温度設定可能 | 各部屋ごとにオプションで各部屋ごとに 風量設定可能 | 標準仕様で各部屋ごとに 風量設定可能 |
この表だけ見るとエースやプラスに軍配が上がりそうですが、結論を出すのはまだ待ってほしいです。
もう少し3種類の違いを説明します。
機能面
まずは多くの方が重視している機能面について比較してみましょう。
上の表を見てみると機能面だとプラスが1番充実しているように見えますが、表だけで判断するのは注意が必要です。
スマートブリーズ・プラスは標準で7つの機能がついてくるが、風量設定がオプションによる追加費用になっている。
プラスとエースの大きな違いの1つに「温度・風量設定」が挙げられます。
プラスは各部屋の温度設定は出来ず、風量設定のみでの調整になります。
よって、大きいお子様がいて
息子と快適な温度が全然違うから各部屋で調整したい!
という方はエースがおすすめです。
↓エリアごとに風量を可変させることで設定した温度に調整できるVAV制御(Variable Air Volume System)が付帯しています。
但し、エースにも導入するにあたり注意点があります。
・スマートブリーズ・エースの脱臭機能はオプションによる機能なので、追加費用がかかる。(プラズマクラスター搭載)
・標準仕様では脱臭機能は付いていない
その点、プラスは脱臭機能は標準仕様で付いてきます。(活性炭脱臭フィルター搭載)
よって、各部屋の温度調整よりも脱臭機能を重視したい方はプラスを選ぶとよいでしょう。
そして価格が1番安いワンについてですが、上2つと比べると魅力があまりないように思えます。
機能面が2つ(加湿・脱臭)減っていてあまりメリットを感じません。
但し、だからといってワンにメリットがなにもないかというと、そうでもありません。
機能について、3つの種類の違いがわかりましたか?
- エースの脱臭機能はオプションによる機能なので、追加費用がかかる。(プラズマクラスター搭載)
- プラスに関しては標準で7つの機能がついてくるが、風量設定がオプションによる追加費用になっている。
- ワンに関しては機能面が2つ減っていてあまりメリットを感じないし、加湿機能も付いていないが割安感がある。
価格面
次は価格面で3種類を比較してみましょう。
種類 | 導入コスト/40坪想定(税抜き) | 設置場所 | メンテナンス費/年(おおよそ) | メーカー |
---|---|---|---|---|
エース | 230万~250万 | 小屋裏or床置き(空調室) | 2万~2万5千 | デンソー |
プラス | 230万~250万 | 床置き(空調室) | 2万~2万5千 | 東芝 |
ワン | 132万(45坪以下の家が対象) | 床置き(空調室) | 0円(自分でフィルター清掃) | ダイキン(家庭用) |
これだけ見ると価格面についてはワンに軍配が上がることがわかりました。
ちなみに我が家ではワンの導入を検討しているよ!
理由は、加湿機能が付いていても家全体の湿度は50%に到達しづらいためです。
(40%を切ると乾燥して喉が痛くなります。)
エースを導入しても、プラスを導入しても冬になるとどのみち加湿器は必要になります。
また、エースやプラスに付いている「脱臭機能」も我が家には不要と判断しました。
なぜならどのタイプを選んでも24時間換気されているため遅かれ早かれタバコの匂いや焼き肉の匂いはなくなるからです。
45坪以下であればコストパフォーマンスに優れメンテナンス費もかからないスマートブリーズ・ワンを推したくなりました。
45坪以上のおうちはスマートブリーズ・ワンは導入できませんので注意が必要です。
ちなみに加湿機能の付いている全館空調は三井ホームだけになりますので、そこにはプレミア感は凄くあると思います。
加湿機能は公式で明言されていますが5%~10%湿度を上昇させることができ、かつインフルエンザウイルスの生存率を大幅に軽減させることができるようです。
スマートブリーズ導入のメリット
三井ホームの断熱性能が高いため、効果が得られやすい
三井ホームでは外壁と内壁の間にロックウール断熱材を起用しています。
HMが起用している一般的なロックウールの厚みは90mmですが、三井ホームは1.6倍の140mmを起用しています。
下地の木材も2×6工法なので、より厚みを持たせ断熱性能を向上させることに成功しています。
また、屋根材はダブルシールドパネルを採用しています。
基本屋根の作りは屋根下地に対してコンパネや野地板を並べていき、そのコンパネの上に防水シートを被せまたその上に瓦やスレート等を並べていきます。
一般的な屋根の作りが気になる方は「屋根 ルーフィング」で検索してみてね!
しかし、三井ホームでは屋根下地の上に広葉樹のチップを集成した強固な面材でポリスチレンフォームという断熱材をサンドイッチして防水シートと屋根材を組んでいくので、高い断熱性を実現しています。
これにより外壁と屋根の断熱性能が非常に高まり、魔法瓶のような家を実現することができます。
三井ホームのモデルハウスのロフトに行ったけどすごく快適だった。
我が家はロフトが反対派でしたが、大好きになったよ!(笑)
全館空調を採用するにあたり、断熱性能と機密性能は非常に重要な要素です。
三井ホームの断熱性能は上記理由から優秀であることがわかりましたが、気密性能については三井ホームは残念ながら非公式でした。
我が家は営業マンに気密性(C値)はどのくらいか直接聞いてみたけど、「数値だけに捕らわれてはいけないですよ」と流されて結局答えてもらえなかった…。
確かにモデルルームはどの部屋に行っても温度が一定で快適だったけど、数値もハッキリさせたかったよ!
全館空調のメリット・デメリットはもちろん、各ハウスメーカー/工務店の費用相場や間取り提案力など、契約前には必ず数社比較するようにしよう!
えんなみ家も使ってみたけど、タウンライフ注文住宅が無料で間取り提案ももらえるからおすすめだよ!
スマートブリーズ導入のデメリット
導入コスト・ランニングコストがかかる
やはり全館空調ということもあり、従来の壁掛けルームエアコンに比べると非常に導入コストが高いです。
ちなみに三菱地所ホームは標準使用で全館空調を起用している数少ないHMですので、その分他のオプションにお金をかけることができます。
※より詳しく三菱地所ホームを知りたい方は後日記事を更新しますのでそちらの記事を参考にしてください。
また、スマートブリーズ・ワンではメンテナンス費は掛かりませんが、エースとプラスでは年間約2万円~2万5000円の費用がかかるので、ルームエアコンに比べると一応デメリットという考えができます。
個人的には快適な家にするための必要費用がと考えていますが、人それぞれなのでデメリットとしました。
故障時の対応が大変
故障してしまうと家全体の空調が止まってしまいますので、一気に蒸し暑くなったり寒くなったりしてしまいます。
ルームエアコンであれば一日に2台3台同時に壊れることは非常に考えにくいので、リスク回避という面では弱いです。
乾燥する
これは三井ホームの全館空調というよりも、そもそも全館空調を使うと乾燥してしまうので仕方ないことだと思いますが、メリットではないので一応載せます。
どのHMの営業マンも「全館空調を使うなら加湿器は必需品です」と言っていました。
まとめ
三井ホームの全館空調「スマートブリーズ」は3種類あります。
種類 | 冷房 | 暖房 | 除湿 | 換気 | 空気清浄 | 加湿 | 脱臭 | 坪数の制限 | 部屋ごとの設定面 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スマートブリーズ エース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | なし | 各部屋ごとに温度設定可能 |
スマートブリーズ プラス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | なし | オプションで各部屋ごとに風量設定可能 |
スマートブリーズ ワン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 45坪以下 | 標準仕様で各部屋ごとに風量設定可能 |
- 各部屋の温度設定をしたいなら【スマートブリーズ・エース】
※脱臭機能はついていないが、オプションでプラズマクラスター機能がついた脱臭を追加できる。 - 標準装備を7つ欲しいなら【スマートブリーズ・プラス】
※各部屋の温度設定は非対応、各部屋の風量設定はオプションで追加できる。 - 45坪以下ならコスパに優れた【スマートブリーズ・ワン】
※脱臭、加湿機能は非対応。各部屋の温度設定も非対応。
三井ホームの全館空調の特徴や、スマートブリーズの種類について理解できましたか?
各ご家庭により求める機能も異なると思います。
どれが正解は一概には言えませんが、是非理想の家づくりの参考にしていただければ嬉しいです。
ではまた次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。
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