こんにちは、えんなみ家(@ennami_house)です。
新型コロナウィルスの影響もあり、近年は家づくりに「快適さ」を求める人も増えてきました。
注文住宅を建てるなら「全館空調を取り入れたい!」そうお考えの方も多いのではないでしょうか?
実は一言で「全館空調」といっても各ハウスメーカー(以下、「HM」)ごとに特徴が大きく異なります。
当記事では、各HMで採用している全館空調の中でもパナソニックホームズの全館空調、その名も『エアロハス』について、特徴・機能面・メリット・デメリットをどこよりも詳しく解説します。
最後までご覧いただければ、あなたもパナソニックホームズの全館空調を検討しているパートナーやご友人に説明できるくらいの知識を得られると思いますので是非最後までご覧ください。
それでは宜しくお願い致します。
家の購入は人生の中で最も大きい買い物の1つです。
後悔しない家づくりをするためには、契約前に必ず何社か比較検討をするようにしましょう。
ハウスメーカー/工務店により価格はもちろん間取りの提案力や、可能な間取りの幅が異なります。
全館空調を導入予定の方は、全館空調を採用しているハウスメーカー/工務店をまとめて比較しましょう。
一括比較はタウンライフ注文住宅がおすすめです。
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結論
地熱利用した仕組みで省エネを実現!
パナソニックのこだわりが詰まった、パナソニック好きにはたまらない全館空調。
導入コストは高いが、快適になること間違いなし!
そもそも「エアロハス」とは?
『快適で健康、そして省エネな住環境にしたい』という想いから創られた全館空調になります。
快適というのは家のどこに行っても部屋の温度が均一であるということ。
健康というのは外気から取り入れた空気を浄化し、ほこりや花粉、PM2.5といった有害物質を抑制し安心できる空気環境を保つことをさします。
また近年から話題のヒートショックから守ることも同時に指しています。
そして全館空調では珍しく地熱利用で高い省エネ性を実現もしているため、月々の光熱費も抑えることが可能になります。
実際に2019年に省エネ大賞にも受賞していることから、各ご家庭で省エネに成功していることがわかります。
パナソニックホームズでは温度センサーという設備で温度を管理しているよ!
これは自動で温度ムラを検知し温度コントロールをしてくれる優れものなんだ!
またエアロハスは部屋ごとの温度設定(±2℃)もできるから家族間での好みの温度が違ってもそれぞれ快適な温度で過ごせそうだよ!
エアロハスの主な特徴下記の通り。
- 地熱利用で高い省エネを実現(省エネ大賞受賞)
- 自然のフィルター(沈降効果)やHEPAフィルターで空気を浄化し健康的な空気を家に取り込む
- 温度センサーでより家の温度差を抑える
- 各部屋ごと±2℃の温度設定ができる
- 24時間換気をしている
エアロハスのメリット
温度センサーが付いている
重複しちゃうけどとても大事な設備なんだ。
しかも各部屋ごとについているし、そもそも他のハウスメーカーにはあまりない特徴なんだ!
例えば人が1部屋に密集したり、西日が強く差し込んだりする時間帯などは部屋の温度は上昇しがちです。
他社の全館空調だと各部屋ごとの温度調整ができないものも多いため、自動で調整してくれる機能は嬉しいですね。
三菱地所ホームのエアロテックも似たような設備というか機能があったね!
よければそちらの記事もあるから見てみてね!
高い省エネ性を実現
ここでいう「高い省エネ性」というのは電気代が安いというよりも、地熱の力を利用して少ないエネルギーで効率よく電気を使用することを指します。
結局電気代は安くなるのですが、あなたが予想している金額よりは高くなると思います。
一般的な全館空調よりも26%電気代が安くなるというデータがありますが、「一般的な全館空調」はどれを指しているのか曖昧でわかりづらい部分があります。
基本的にはルームエアコンよりは電気代が多少高いと思いますので、電気代の安さについてはあまり期待しすぎないようにしましょう。
そもそもルームエアコンよりも安くなる全館空調ってあるのかな…?
空気清浄能力の効果が高い
パナソニックホームズの換気システムでは超高性能HEPAフィルターを搭載しています。
ほこりはもちろん、花粉やPM2.5等の有害物質を99.97%捕集してくれるので、家にいてハウスダストや花粉で悩むことがなくなります。
このフィルター、実は精密機器工場のクリーンルームでも使われているフィルターなんだよ!
性能は凄く良さそうだね!
「おでかけ設定」が便利!
エアロハスには「おでかけ設定」という機能があり、指定する期間空調にOFFに設定することができます。
旅行で長期間家を空ける時などに活用すれば電気代の節約にもなります。
帰宅時間に合わせて温度調整を始めてくれるので、家に帰ったらいつもの快適空間が整っています。
「自動セーブ運転」が便利!
全館空調は基本的に家全体を均一な温度に保つシステムのことを言います。
ですが、実際家にいると家族全員がリビングに集まったりして使っていない部屋も結構ありますよね?
エアロハスではそのような場合、自動で温度制御をしてくれるため電気代の削減に繋がります。
メンテナンスが容易&メンテナンス費が安い
エアロハスのメンテナンスは半年に1回でOKなため、手間もそこまでかかりません。
また、メンテナンスの時期を操作パネルが教えてくれるため、
次のメンテナンスいつだっけ…?
ということもありません。
フィルターの掃除も掃除機で汚れを吸い取ればOKなので簡単です。
フィルターの交換も5年に1度でOKなのでランニングコストは安いと言えるでしょう。
三井ホームのスマートブリーズはフィルター掃除は1ヶ月に1度、フィルター交換は2年ごとだから、エアロハスのメンテナンス頻度はかなり低いね!
パナソニック製のエアコンを使用
エアロハスはパナソニック製のエアコン1台で稼働しています。
故障時もパナソニック製のエアコンを取り換えればOKなため、全館空調用の機器を丸々交換するよりも交換時の対応、修理費は良さそうです。
数十年後もパナソニック製品はありそうだしね!
除湿能力が高い
1時間あたり3リットルの除湿能力があるため部屋干しはもちろん高温多湿の時期はより涼しく感じられます。
除湿といえばカビ対策にもなるので、ダクト内のカビの対策もできるのでとても優秀な能力だといえます。
全館空調のメリット・デメリットはもちろん、各ハウスメーカー/工務店の費用相場や間取り提案力など、契約前には必ず数社比較するようにしよう!
えんなみ家も使ってみたけど、タウンライフ注文住宅が無料で間取り提案ももらえるからおすすめだよ!
エアロハスのデメリット
次にエアロハスのデメリットについて見ていきましょう。
導入コストが高い
エアロハスは導入コストに200万~250万かかり、全館空調の中でも導入コストが高額です。
後述しますが、条件によってはエアロハスが2台必要になるケースもあるため、その場合400万~500万と高額な初期費用が必要になってしまいます。
ハウスメーカー | 標準/オプション | 全館空調の導入費用 |
---|---|---|
パナソニックホームズ | オプション | 200万~250万 |
一条工務店 | オプション | 1.5万/坪=67.5万円 |
三井ホーム | オプション | 約130万円(スマートブリーズワンの場合) |
三菱地所ホーム | 標準 | 標準で付帯の為、0円 |
桧家住宅 | オプション | 約130万円(2台) |
ちなみに三菱地所ホームは標準仕様で全館空調が付いてくるので、家づくりにおいて全館空調の優先順位が高い方は検討してみても良いでしょう。
標準仕様なのに非常に優れた全館空調システムです。
販売実績が少ない&口コミ少ない
実際にパナソニックホームズで家を建てたにも関わらず、エアロハスを導入しない方も多く見られました。
原因はやはり導入コストが高いという点と、販売実績が少なく設備に対する不安感がぬぐえないという点があるのではないかと思います。
2017年4月の発売以来、まだ4,013棟(※2022年3月時点)の採用しかなく、数万台導入実績のある他社に比べるとまだまだ実績が浅いと言えます。
2階部分に0.5畳のスペースが必要(1階には置けない)
エアロハスは空調ユニットはとても大きく2階部分に0.5畳のスペースの確保が必要になります。
広い家だと問題ありませんが、ユニットに0.5畳のスペースが取られてしまうのが嫌だという方には大きなデメリットになるのではないでしょうか?
1階床下から外気の空気を2階の空調ユニットへ送風するため、ダクトのスペースが必要になります。
季節の変わり目の設定が難しい
エアロハスでは冷房と暖房の期間をコントロールパネルで保存しておけば、その日に自動で冷暖房が切り替わる設定になっています。
項目 | 開始日 |
---|---|
冷房 | 6月1日から冷房へ切替 |
暖房 | 10月14日から暖房へ切替 |
例えば10月14日から暖房に切り替わる設定にしていた場合、10月13日までは冷房が効いていることになります。
しかし、冷房がいらないくらい寒くなる日も当然ありますよね?
例えば上記図のような日の場合、「外気温が冷房設定より低いため、26℃設定にしていても温度が上昇せず22℃までしか上がらない。」
このような現象が起こってしまいます。
外気温に応じて冷暖房を自動的に切り替えてくれるわけではないため、季節の変わり目は設定が難しいという声が聞かれました。
床面積・窓の開口面積に制限が出る(エアロハスが2台必要になる場合も)
エアロハスを効率よく稼働させるために床面積や窓の開口面積に制限が出るケースがあります。
詳細はパナソニックホームズのソフトウェアで判定する必要があるため、間取り設計の段階で作りたい窓が作れない、大きい窓を採用できないといったケースが出てきます。
特に暑くなりやすい南面・西面の窓の制限が多いみたい。
また、間取りによってはエアロハスを2台設置しないといけないケースもあるそうです。
2台ってことは金額も2倍…💦
かなり高額になっちゃうね…。
冷暖房効率を考慮しての制限ではありますが、人によってはこの制限が大きなデメリットになる可能性もあります。
加湿機能がない(必要なし?)
三井ホームのスマートブリーズや、桧家住宅の極楽加湿など、全館空調と併せて加湿機能を提案するHMもだんだんと増えてきました。
全館空調共通のデメリットとして「乾燥しやすい」という点があるからです。
しかし、エアロハスは加湿機能をあえて付けていません。
- 加湿機能付きの全館空調でも完全に加湿できるわけではないから
- メンテナンスが大変になるから
1つ目の理由は、加湿機能付きの全館空調だからといって、加湿が十分にできるかというとそうでもありません。
実際、加湿機能付きの全館空調を導入したとしても追加で加湿器の導入を推奨される場合がほとんどです。
また、2つ目の理由として、加湿機能が付くとメンテナンスがより複雑かつ頻繁になるという点が挙げられます。
実際に加湿機能付きのスマートブリーズと比べてみるとメンテナンス頻度に大きく差があります。
ハウスメーカー/全館空調 | 加湿機能 | メンテナンス | フィルター交換 |
---|---|---|---|
三井ホーム/スマートブリーズ | あり | 1ヶ月に1度 | 2年に1度 |
パナソニックホームズ/エアロハス | なし | 6ヶ月に1度 | 5年に1度 |
よってこの点は完全にデメリットというわけでもないでしょう。
保証期間が短い
パナソニックホームズではエアロハス独自の保証はありません。
あくまでも「設備」として扱われるため、他の設備と同じ「2年保証」が適用されます。
三菱地所ホームのエアロテックは保証期間が10年無償とかなり手厚い保証が付いてきます。
10年間無償、しかも毎年オーバーホール(全バラシ)してメンテナンスしてくれるから、エアロハスの2年保証とは雲泥の差だね!
機械ものはいつ故障するかわからないため、保証期間が短いという点は非常に大きなデメリットと言えるでしょう。
まとめ
- 温度センサーがついていて極力温度差を無くしている
- 沈降効果やHEPAフィルターで空気を浄化し健康的な空気を家に取り込む→有害物質を99.97%捕集
- おでかけ設定という機能で、指定する期間空調にOFFに設定
- 自動セーブ運転で使ってない部屋の温度は制御してくれる
- メンテナンスが容易&メンテナンス費が安い
- 導入コストが高い
- 販売台数が少なく実績が少ない(2022年3月時点)
- 空調ユニットは1階には置けない(平屋の場合は1階に設置できるので、エアロハス導入は可能)
- 保証期間が短い
パナソニックホームズの全館空調の特徴について理解できましたか?
元々パナソニックという会社は主婦の意見を尊重する会社なので、おでかけ設定や自動セーブ運転などは電気代を気にする主婦からの意見があったかもしれないですね。
余談だけど、洗濯機などの家電は主婦の意見を多く取り入れているよ!
導入コストは高いですが、その対価としてとても快適になったという意見が多数ありました。
正直導入コストは高いけど35年ローンを組んだ時、100万円を分割したときに1年で払う額は3000円~3500円なんだよね。
導入コストは200万~だから1年で払う額は6000円~7000円になるね。
こういう考え方をしたら気も楽になるかな?
我が家では採用したくなっちゃうかも!
ネットの情報を鵜呑みにせず、正しく調べて最新情報を手に入れられれば快適で素敵な家づくりが進みやすくなると思います。
後悔しないように一緒に頑張っていきましょう!
ではまた次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。
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